レバノン：大統領の真空政策が石油とガスの探査を妨げる

レバノンは、石油とガスの富の採掘を妨げる立法と政府の障害が緩和され、長年にわたる大統領空白が解決されるとの期待のなか、来月のフランス特使ジャン＝イヴ・ル・ドリアンの訪問を心配して待っている。

危機に見舞われたこの国では現在、州のトップポストに空白があり、議会が立法権限を行使することができない。 政府は暫定的な権限の下で基本的な統治業務を継続している。

閣僚関係者らは、レバノンは大統領を選出し、領海内での石油・ガス探査への道を開くために、予想されるルドリアン氏の訪問中に機会をつかむ必要があると考えている。

彼らは、9月が「レバノンの危機解決の可能性に影響を与える紛争を終わらせる決定的な月」であると述べた。

彼らは匿名を条件に、大統領の選出は「改革の実施を開始し、必要な立法上の決定と政府の必要な姿勢を講じることによってレバノンを回復軌道に乗せるための必須の手続き」であると述べた。

2022年10月、レバノンとイスラエルは、米国主導による数カ月間の交渉を経て、ガスが豊富な地中海で長期にわたる海上国境紛争に終止符を打つ歴史的な合意に達した。

レバノンは、2019年以来国を悩ませている経済・金融危機を解決するために、領海の石油とガスの富に期待している。

閣僚関係者らは、レバノンの石油は大統領空白を解消する動機となるはずだとしているが、今月初めに議会委員会が承認したレバノン政府富裕基金への政治的介入に対する懸念は依然として残っている。

アリ・ダルウィッシュ議員はアシャルク・アルアウサトに対し、政治的意志があれば石油探査を妨げるあらゆるハードルは緩和できると語った。

ダルウィーシ氏は同紙に対し、石油収入が預けられる政府系ファンドに関連する部分では、「必要立法」として知られる法案が準備されており、議会での成立を待っていると語った。

政府レベルでは、暫定内閣が「継続的に召集され、必要な決定を下している」とダルウィッシュ氏は強調した。 同議員によると、石油探査に関する主な合意はミシェル・アウン前大統領の任期終了前に締結され、その合意に基づいて石油掘削が開始されたという。

しかし同氏は、レバノンの政治的地位と不安定さが、同国の主要なファイルの多くの実施と進捗にどのような影響を与えているかを嘆いた。

レバノン・エネルギー省の推定によると、石油掘削プロセスは10月下旬に終了する予定だ。

その大臣ワリド・ファイヤド氏は数日前、「トタルとそのパートナー（イタリアのエニとカタール・エナジー）は専門的な仕事に全力で取り組んでおり、今日までの期待は非常に前向きだ」と述べた。

同氏はまた、「（ブロック9）周辺のブロックでの3社の提携に関心があり、この文脈で開発が行われる予定で、それがさらに統合され、具体化されたら発表する」と述べた。